合成ダイヤモンド。

編集長の田村です。

先週は、国際宝飾展に行ってきましたが、その中でも今回は業界注目の「合成ダイヤモンド(CVD)」を見てきました。

先週のブログにもちらりと書きましたが、合成ダイヤモンドは工場やラボラトリーで人工的に短期間で製造されるダイヤモンドで、

成分はダイヤモンドと同じ炭素なので、模造石や偽物でもありません。

 

去年は、天然ダイヤモンドの価値をコントロールしてきたデビアス社までが、合成ダイヤモンドを発売し始め、驚きを隠せませんでしたが、ブランドを分けての展開は、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの市場の住み分けの第一歩だったのではと思います。

 

様々な環境に配慮し、武器の売買や、紛争の資金とならず、子供の労働、強制労働、紛争地域からの産出ではないダイヤモンド、

つまりエシカル(倫理的・道徳的)なダイヤモンドが、注目されてもいます。

逆に言えば、天然ダイヤモンドの中には、様々な環境に配慮されず、武器の売買や紛争の資金となり、

子供の労働、強制労働による、紛争地域からの産出のものがある。ということにもなります。

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」でもえがかれていました。

合成ダイヤモンドには、その心配はなく、エシカルなものともいえます。

 

何万年、何憶年の時間をかけてゆっくり育まれる天然ダイヤモンド、

短い時間に製造される合成ダイヤモンド。

見た目には全く区別がつきません。

天然ダイヤモンドと同じ、グレードがついているものもあります。

ただ価格は全然違うのですが。

 

実際に消費する側、贈る側、身に着ける側の気持ち、つまり何に対して価値を見出すか、が重要なのですが、

その前提には、天然ダイヤモンドは天然ダイヤモンドとして、

合成ダイヤモンドは合成ダイヤモンドとして、はっきりと明記した上での販売でないとなりません。

合成ダイヤモンドが天然ダイヤモンドとして販売されるようなことだけは避けなければならないのです。

 

友人にこの話をしたら、天然ダイヤモンドの価値が下がりそうで嫌だ、と言っていましたが、

そうならないように、デビアスもあえての低価格合成ダイヤモンド発売に踏み切ったのだと思います。

 

ジュエリー業界としてもこれからの販売の仕方、天然と合成ダイヤモンドの見分け方、天然ダイヤモンドの確固たる価値の向上、

などが重要になってくるのではないでしょうか。

今は様々な取り組みや、仕組みを作っている過程です。

 

まだまだ書きたいことが山ほどあるのですが、今日はこのくらいに。

 

カラーの合成ダイヤモンドを1ピース買ってきました。

とてもテリの良いビビッドピンクの発色は、天然ではいくらするんでしょう。

 

 

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