SELBY OFFICIAL | 貴金属相場解説 2026
金・プラチナ相場の10年推移|2026年最新価格とジュエリー価値への影響を解説
2015〜2026年の実数値をグラフで徹底解説。売り時・買い時の判断フレームから2026年以降の見通しまで、リユースジュエリー専門店セルビーがわかりやすく解説します。
監修:齊藤孝蔵(セルビー EC/SNS/ルース/製作部門責任者) ブランド品・希少宝石・アンティーク・ヴィンテージジュエリーに精通。
2026年、お客様から毎日のように届く質問
- 金価格、また最高値らしいけど、今売るべき?それとも持っておくべき?
- プラチナがいきなり倍近くまで急騰したって本当?
- 金が上がると、私が持ってるジュエリーの値段はどうなるの?
金(ゴールド)の店頭小売価格は2015年の約4,564円/gから、2026年6月には23,000円超まで急騰。プラチナも2020年の歴史的安値から約5倍に達しました。この記事では10年推移をグラフで振り返り、最新価格・今後の見通し・ジュエリー価値への影響まで徹底解説します。
1.金・プラチナ相場の10年推移(2015〜2025年)
田中貴金属工業が公表する国内参考小売価格(税抜・円/g・年平均)を実数値でグラフ化しました。
1-1. 金(ゴールド)10年推移
金 参考小売価格(円/g・税抜・年平均) 2015〜2025年
金価格 前年比(%) 2016〜2025年
📈 10年サマリー
2015年→2025年で約3.79倍(4,564円 → 17,302円)。2024〜2025年の2年間だけでほぼ倍増という、近年でも非常に際立ったペースで上昇しました。
1-2. プラチナ 10年推移
プラチナ 参考小売価格(円/g・税込・月次概算) 2015〜2026年
📈 プラチナ 5年サマリー
2020年10月の約2,553円 → 2026年1月の平均12,615円まで、約5年強で約4.9倍。金の10年上昇率に匹敵するスピードで急騰しました。
2.直近10年で価格を動かした5つの要因
価格上昇を支える5つのドライバー
💱
01
為替(円安)
国内金価格=ドル建て国際価格×為替レート。2015年の120円台から2024〜2026年の150〜160円台へ。円安だけで国内価格が約1.3倍に膨らむ構造。
🏦
02
中央銀行の金買い増し
2022年以降、新興国を中心に外貨準備として金を大規模に購入。「外貨準備の分散」の象徴として相場の強固な下支えに。
🌐
03
地政学リスクとインフレ
ロシア・ウクライナ、中東情勢、米中対立、欧米インフレ高止まり。「安全資産」「インフレヘッジ」としての金需要が押し上げを継続。
⛏️
04
プラチナの構造的供給不足
産出地が南アフリカ・ロシアに極端に集中。WPIC Q2 2025では鉱山生産が前年同期比▲8%。需給ギャップが2025〜2026年急騰の背景に。
⚙️
05
工業需要の変化
金:半導体・電子部品・基板・接点で需要拡大。プラチナ:EV化でいったん需要懸念があったものの、水素燃料電池に加え、中国宝飾需要が前年比+32%増とされ、投資需要とともに再評価材料になっています。
3.今日の金価格・プラチナ価格【2026年最新】
2026年6月26日(金)時点の田中貴金属工業 店頭価格(税込)
金 K24
23,367円
店頭小売価格(税込・1gあたり)
▲ 前日比 +約273円
プラチナ Pt1000
9,494円
店頭小売価格(税込・1gあたり)
▲ 前日比 +218円
銀
352円
店頭小売価格(税込・1gあたり)
参考値
素材別・地金価値の目安(2026年6月)
素材別 地金価値(円/g) 純度補正後
K24
K24(純金)
純度 100%
約23,367円/g
K18
K18(18金)
純度 75%
約17,525円/g
Pt
Pt1000(純プラチナ)
純度 100%
約9,494円/g
📊 セルビーのその日の買取相場(リアルタイム)
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4.金とプラチナの価格逆転と再逆転——歴史的転換点
金 vs. プラチナ 価格差の歴史的変遷
〜2014年頃
プラチナ > 金が30年以上続いた「常識」。希少性と工業需要の強さがプレミアムを維持していた。
2015年
歴史的な価格逆転。12月の月間平均でプラチナが金より779円安く。ジュエリー需要が急増し、販売量は過去最高を記録(産経新聞)。
2020年10月
プラチナ 約2,553円の歴史的安値。コロナ禍で需要急減、金は逆に最高値更新。価格差が過去最大に。
2024〜2025年前半
金がさらに先行して急騰。価格差は最大で金がプラチナの約2.4倍に到達(楽天証券 2025年10月レポート)。
2025年後半〜2026年
プラチナがキャッチアップ局面へ。中国の旺盛なジュエリー需要(前年比+32%増)・水素関連投資・供給不足が重なり、わずか半年で約2倍化。2026年1月に平均12,615円の歴史的高値を更新。
5.金・プラチナ価格が上がるとジュエリー価値はどうなる?
結論
素材価値の部分はダイレクトに連動して上がります。ただし、ジュエリー全体の値上がり率は商品タイプによって大きく異なります。
ジュエリー種別|地金価格上昇の影響度
⛓ 地金チェーン・喜平(10〜100g以上) 影響度:最大
💍 太めの地金リング・バングル(5〜20g) 影響度:大
💎 ダイヤモンドリング・1ctセンター石(3〜6g) 影響度:中
✨ 細身のメレダイヤリング・ペンダント(2〜4g) 影響度:小〜中
👑 ハイブランド石付きジュエリー(3〜10g) 影響度:小(ブランド価値が主)
K18リング 15g ─ 金相場上昇による素材価値の変化(試算)
※K18リング15g の純粋な地金素材価値(買取価格ではありません)。2026年はK24価格23,367円×0.75×15gで試算。
💡 リユースが割安になる理由
新品ジュエリーの定価は地金高騰を受けて2020年比で1.5〜2倍になっているケースも。セルビーのようなリユースで地金高騰前に仕入れた在庫は、相対的に大きな割安感が生まれています。
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6.金相場とダイヤモンド価格の関係
よくある誤解
「金が上がったからダイヤも上がる」——この直接的な因果関係は存在しません。
金 vs. ダイヤモンド 特性比較
7.宝石より地金価値が高いジュエリーとは?
地金価値が「主役」になりやすいジュエリータイプ
8.地金価格だけではジュエリーの価値が決まらない理由
よくある誤解
「地金が高い=ジュエリーが高く売れる」——これは非常によくある思い込みです。地金価値はあくまで7つの構成要素のひとつに過ぎません。
ジュエリー価値を決める7つの要素
つまり、地金相場が2倍になっても、ハイブランド石付きジュエリーの査定額は2倍にはなりません。逆に、地金主体のシンプルなネックレスやリングは、ほぼ相場連動で査定が動きます。詳しくは セルビーの値段はなぜこんなに安い? リユースジュエリー価格の決まり方 をご覧ください。
9.金の売り時はいつ?判断フレーム
セルビー流「売り時」判断フロー
①
相場確認
田中貴金属の店頭価格が、過去6ヶ月の高値圏(上位10%)に入っているか確認する
②
為替確認
ドル円が直近1年の円安方向(150〜160円台)に振れているかチェック
③
ライフ事情
使っていない・売却資金の明確な用途があるか自分に問いかける
-
⭐⭐⭐3つすべてYes → 売却検討の好機
-
⭐⭐②③だけYes → 部分売却+一部保有が定石
-
⭐①だけYes → 長期保有の判断はライフプラン次第
💡 「全部売る」より「部分売却」が正解になりやすい
金は長期での上昇トレンドが20年以上続いている資産です。一括売却は「天井」を当てに行く博打になりがち。重量の重い不要品から段階的に売却するのが、後悔の少ない王道です。
10.2026年以降の見通し
未来予測は誰にも断言できません。ですが、現時点で見えている材料を整理すると以下になります。
10-1. 金の今後
▲ 強気要因
- 中央銀行買い継続(新興国主導)
- 地政学リスクの長期化
- 円安基調の継続
- インフレヘッジ需要
- 一部金融機関では2026年に4,000ドル/ozを見込む強気予想も
▼ 弱気要因
- 米国の追加利上げ可能性
- ドル高再来
- 急騰後の利益確定売り
- 株式市場の好転(リスクオン)
10-2. プラチナの今後
▲ 強気要因
- 南アフリカ・ロシアの構造的供給不足(WPIC Q2 2025)
- 水素・燃料電池需要の拡大
- 中国宝飾需要 前年比+32%増
- 金との価格差是正トレード継続
▼ 留意点
- 2026年1月高値圏からの乱高下リスク
- EV普及による自動車触媒需要の長期的減退
- リサイクル供給の増加(前年比+6%見込み)
監修者コメント / 齊藤孝蔵(セルビー責任者)
「2026年は、ジュエリーを売る側にとっても買う側にとっても、判断が非常にデリケートな年です。地金主体のものは売却益が出やすい一方、ハイブランド・高品質ダイヤのジュエリーは、リユース市場で地金高騰前の価格で買える在庫が徐々に少なくなっています。どちらの立場でも、今動くことに合理性があると感じる場面が多い2026年です。」
11.よくある質問(FAQ)10選
Q2K18のリングを売るとき、地金価格そのままで買い取ってもらえますか?
販売価格と買取価格は原則異なるものとして扱われます。K18は純度75%のため、まず「K24買取価格×0.75」が素材価値の基準になります。実際の査定額は重量・状態・店舗ごとの買取レートによって変わります。セルビーでは手数料はいただいておりません。
Q3金とプラチナ、今買うならどっちが資産性が高い?
「金は安定の王道、プラチナは値動きの大きい挑戦枠」という意見が散見。一度に判断せず、相場を見ながら段階的に検討するのが現実的です。
Q42015年に買ったジュエリーは今どのくらい値上がりしている?
地金主体のものなら約3.5〜4倍に。石付き・ブランド付きなら1.2〜2.5倍程度。デザイン・状態・ブランドによって大きく変動します。
Q5「金が下がったら売り損」では?
短期的な値下がりは想定内です。「買った時の価格」より十分に上がっていれば利益確定もアリ。完璧な天井を狙うと売り時を逃すケースが大半です。
Q6プラチナはもう買い時ではない?
2026年初の歴史的高値からはやや調整したものの、長期的な需給は引き締まったまま。一度に判断せず、相場を見ながら段階的に検討するのが現実的です。
Q7金相場が上がるとダイヤモンドの値段も上がりますか?
直接の連動はしません。新品ダイヤジュエリーは地金分だけ値上がりしますが、中古ダイヤ単体の相場とは別物として考えてください。
Q8古いプラチナの婚約指輪を売ろうか迷っています。
Pt900・Pt950で重量4g以上のものは、2026年の高値圏でかなりの査定額が期待できます。ブランドや石が乗っている場合はデザイン価値で大きく変わるため、まずは現物査定をおすすめします。
Q9「セルビーで買うジュエリー」も金高騰で値上がりしますか?
新規仕入れ品は素材価値ベースで上昇しますが、地金高騰前に仕入れた在庫品は実質的に割安になっているケースがあります。これがリユースの最大のメリットです。
Q10金・プラチナ・ダイヤモンド、どれを「初めての資産ジュエリー」として選ぶべき?
目的によります。
-
資産性最優先:金(K24またはK18の地金チェーン)
-
値動きを楽しみつつ実用性も:プラチナ
-
長期保有+ハレの日の象徴:高品質ダイヤモンド(D-F / VVS-VS / 3EX / 鑑定書付き)
12.参考資料・出典
※価格データは各種業界レポート・指標をもとにした概算値。最新価格は必ず各公式サイトでご確認ください。
13.さいごに
金・プラチナの10年は、「実物資産の価値が、想像以上のスピードで再評価された10年」でした。2015年に4,564円だった金は2025年に17,302円、2026年6月現在は23,000円超。プラチナは2020年の歴史的安値から2026年初には約5倍に達しました。
しかし、この上昇率が、すべてのジュエリーの査定額にそのまま反映されるわけではありません。
地金主体のジュエリー → ほぼ相場連動で大きく上昇
ブランド・高品質ダイヤ主体のジュエリー → 地金高騰の恩恵は限定的、別の評価軸で価値が決まる
だからこそ、ジュエリーは「素材」「ブランド」「宝石」「デザイン」「希少性」の5軸で見極める必要があります。セルビーは、その日の最新相場で公正に査定・値付けをしているリユースジュエリー専門店です。
眠った金・プラチナを、正当な価値に変えませんか?
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「2015年に20万円で買ったK18の喜平ネックレス(30g)が、2026年現在の素材価値だけで約53万円前後になっているケースは普通にあります。『買った当時の価格より、地金価値のほうが高い』——という逆転現象が、いま全国の買取店で日常的に起きています。」